傀儡手記

えっちげー、ポケモン、アニメなど

かたわ少女 【感想】

公式サイト→http://www.katawa-shoujo.com/

 

評価:A

 プレイ時間は20時間くらい?2ヶ月くらいちょこちょこやってたからアレだけど...。

4月に日本語版の完全版がリリースされたの事でようやくプレイ。この日を何年も待ったよ...。かなり話題になったし、もう忘れてる人多そうだけど。

 

 山久学園(特別支援学校)が舞台。ここには様々な障害をもった生徒達がいる。主人公は先天性心疾患である事が発覚し、入院生活を終え選択の余地もなく親に言われるがままに通う事となる。

※ここから先はネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

静音√:あなたの考え、教えてくれる?

 

 聾唖者で会話もできず、その補助としてミーシャの助けを借りている。主人公は静音と会話をする為に手話を習うがこれといった障害なく覚えてるのでその点が非常に残念だった。“障害”を感じるのが一番薄い√でした。

ミーシャの障害は結局なんだったのだろうか?頭弱そうだからきっとそうなんだろ...。

 

華子√: 自分の恐れに向き合える?

 唯一の外面的な障害者であるが精神的に問題がある。内向的な性格であり、自分の事が見えないリリーとだけ友達である。主人公は子供のように守るべき対象として接するが、華子はそれ以上の関係を望んでいた。主人公が過去の自分を見つめ直すのはこの√だけかな?時折見せる笑顔はとびきり可愛い。BADの最後はとても悲しい気持ちになる...。

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リリー√:私が見ているもの、あなたにも見える?

 生まれつき目が見えない障害をもつ少女。ストーリーが華子と結構重なる部分が多いです。この√では主人公の障害がきちんと活かされていました。えっちしーんは一番エロかったかな?

 

笑美√:独り立ち、できる?

 事故で足と父を失った少女。足よりも父を事故で亡くした事の方が克服できていない。父から走ることを教わったが、足をなくしても走ることはやめなかった。走っていると頭が真っ白になり何も考えなくていいので、来る日も来る日も走り続ける。元気いっぱいで終始ふりまわされる主人公。
自分のことより他人の為に尽くす笑美だが、自分の事は自分で何とかするからと助けを借りようとしない。主人公が心配しても、信頼できないから教えられないと何も教えてくれない笑美に苛立ちを覚え始める。
運動場とナースの行き来が多いので飽きる感じはある。

 

琳√:今を楽しんでる?

  先天性障害による手術で短腕となっている。会話の部分は含みのある言い方が多いのでじっくり読まないとならないのが大変だった。この√だけやけに完成度が高い。能天気で距離が近そうに思えて、壁がしっかりある感じ。友人の関係がかなり長いも観察力が優れていて、主人公の事を憂鬱で不機嫌そうに見えると指摘する。展示会をきっかけに変わろうとする琳だが自分を壊す事になり、不安になるが結局は自分らしさを優先させた。この√は難解で私には理解できなかった部分も多かった。

「今」なんて、あやふやですぐに過ぎ去ってしまうものだ。過去と未来の間にある瞬間。そんな説明に意味はない。無意味なことを深く考えすぎても時間の無駄だ。だから今を生き抜くことはいつでも最高の選択肢というわけだ。
第一、未来を予測することもできず、過去も簡単に忘れてしまう俺たちにとって、今というのは唯一の存在証明だ。しばらくそのことを忘れていても、存在することには変わりはない。でもたまにはその一瞬を楽しむのもいいものだ。
そうすれば・・・・確かめられるんだ・・・・生きている、と。

 

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